箱庭療法の砂箱をDIYしてみる。
皆さんは箱庭療法をご存知だろうか。心理療法の一種で、砂の敷かれた底と内側面の青い長方形の箱にミニチュアの置き物を置き、箱庭を作っていくというものだ。 自分は大学のカウンセリングルームで箱庭療法を体験したことがあるのだが、これがとても面白かった。やってみたイメージとしては心理療法と言ってもガチガチのものではなく、セラピーのような感じの印象だった。 ミニチュアを砂箱の中に置いていくのだが、特に意味は無いはずなのに何故だかしっくりくる、来ない感覚や作成後の開放感、回を経るごとに変わっていく箱庭の模様など、かなり不思議で面白い体験だった。 またやってみたいなと長いこと思っていたのだが、最近手に取った本にも箱庭療法が登場したので思い切って作ってみることにした。
箱庭の値段
公式であるメルコム箱庭療法用具(http://www.saccess55.co.jp/hakoniwa/melt/detail/box.html)は個人で買うには少々高価だ。大学に置いてあったのは恐らくこれなので信頼できる製品なのだが、箱と蓋だけでも40000円を超える。砂はちゃんとしたものが欲しいが5kgで11000円と中々お高い。 興味本位で始めるのに5万円を出すのは厳しい。自作できないか調べたところ、参考記事[1]の約3000円で砂箱を自作している記事が見つかったので、同じように作ってみる。
まず箱庭の公式サイズが決まっていることに驚いた。考えてみれば当たり前かもしれないが。 部屋に置くには大きいかと思うが、とりあえずオフィシャルサイズで箱庭を作ってみる。
買い物編
購入品は基本的に参考記事[1]の通りである。
ホームセンターの木材コーナーでなるべく軽くて安くて綺麗な板を探した。 底面にはシナベニヤ板を、側面には最軽量の集成材と書いてあったファルカタ集成材を用いた。参考元の記事では桐集成材を用いている。 シナベニヤの半額程の値段だったラワンべニア板と迷ったが、シナベニヤの方がさらさら具合が強く、やすり掛けの手間を省きたかったのでこちらを選んだ。 ファルカタ集成材はパイン集成材や桐集成材と比べて聞き慣れない名前かと思うが、東南アジアに生えてる豆の木らしい。 (ファルカタ | Falcata | 木材博物館)
ミニビス 25 ニッケル
紙やすり 120号と240号
水性塗料 水色
水性ニス(150ml)
ブラシ 万能用 30mm
養生テープ
計5200円。35000円浮いた!
砂に関しては参考記事[2]でオーストラリア産の砂遊び用の砂を使っているを書かれていたので、真似して似たものを買ってみる。
作製過程
①養生テープで側面用の板を貼り合わせて固定し、二カ所をミニビスで留める。 ミニビスは板に当て、ドライバーで回すだけでスルスルと板に入っていくので複雑な工具要らずで便利だった。
②底面と側面を養生テープで固定し、接面の角と中央をミニビスで留める。
③側面の角張った部分をやすり掛け。
④塗料とニス塗り。
終わり
蓋は木で作ると邪魔かと思ったのでとりあえずは買わなかった。布かプラスチックにしようかと思ったがもし引っ越すとなると木蓋の方が固定し易くて便利そうだ。 次回以降はこれから買い集めるミニチュアフィギュアを紹介しようかなと思う。(メルコムスーパーグレイトセット130万円って凄いな...)
参考記事
[1]すずろーぐ☆様
箱庭療法キットを3000円で自主制作計画〜その1 : すずろーぐ☆
[2]はこにわサロン東京様
箱庭療法で使用する3つの用具には、箱庭セラピー成功の秘訣がつまっているのです | 東京・青山の心理カウンセリングルーム はこにわサロン東京東京・青山の心理カウンセリングルーム はこにわサロン東京